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両利きの経営(増補改訂版)
ISBN:9784492534519
薬局は大きな転換期を迎えている。
2026年の診療報酬改定から、そのように述べても決して言い過ぎだとは咎められないでしょう。
いきなり閉局ラッシュとまで極端なところまでいかずとも、新規開局、特に都市部においてそのハードルはぐんと上がっています。医療モールには大きなメスが入ったことを踏まえると、じわじわ真綿で絞められるような感覚を味わっています。
あるビジネスモデルが安泰ではないのなら、他に目を向けるのは必然的です。既存事業を行いつつも新たな一手を模索する、すでに薬局以外の構想を抱いている独立志望の方も中にはいると思います。
そのような、二兎追うものが二兎を得るためにリーダーが何に注意すべきか、どのようなアクションをとるべきかが記されているのが『両利きの経営』です。どの企業も生き残るのにイノベーションがいると理解しているはずなのに、活かしきれていないのが本書を読むと伝わってきます。アイデアの創出のみならず、見極め、そして時間をかけて育てる必要があるわけです。一つの会社で二つの事業を並行させるのは果たして立ち上げの時と同じやり方で良いのでしょうか。
大企業向けだと感じられるかもしれませんが、薬局と何か新しい取り組みを行いたい、別業態にも興味がある方なら学びになる一冊だと思います。「二兎追うものは一兎も得ず」ではなく、「二兎追うものしか二兎得られない」という考え方が、変化の激しい昨今のスタンダードになりうるような気がします。