処方箋単価について BASIC
診療科別の処方箋1枚当たりの調剤報酬(処方箋単価)を把握することは、売上のシミュレーションを行う際にとても重要です。
調剤報酬や技術料は処方箋を受ける診療科目によって大きく変わってきますので、それぞれの診療科別の平均値を把握しておくことをおすすめします。
厚生労働省の医科・調剤医療費の動向調査の集計結果をまとめたグラフを下記に示します。
上記の図から大学病院の処方箋単価が高くなっており、眼科・小児科・耳鼻咽喉科・皮膚科・整形外科の処方箋単価が低くなっています。
同じ処方箋枚数でも門前の医療機関によって売上が大きく変わってきます。
売上をシミュレーションは下記の式で計算できます。
- 売上
- =
- 処方箋枚数
- ×
- 処方箋単価
また、薬局の売上総利益は下記の式で計算できます。
- 売上総利益
- =
- 薬価差益
- +
- 技術料
薬価差益は「薬剤料×乖離率」で試算することができます。
※2020年厚生労働省より薬価と市場実勢価格の平均乖離率は約8.0%と発表があり。
診療科別の処方箋単価、技術料、薬剤料を把握することにより薬局の大体の売上・売上純利益を試算することができますので、参考にしてください。