コウしゃちょぴ💊直伝!独立のリアルと魅力 COLUMN

【第2回】マネーリテラシーから考える、薬剤師の独立という選択

 

1.投資家目線で考える薬剤師のキャリア

私は、物事を考えるとき、基本的に投資家目線で考えています。
現在も現役で投資を続けており、株式投資を中心に、「リスクとリターンが見合っているか」「この判断は合理的か」という視点を常に意識しています。

前回は、その投資家目線で「薬局というビジネスの強み」について書きました。
カフェと比較しながら、席数に依存せず回転数が優れていて、競争が激しいビジネスと比べて、薬局は制度に守られ、需要が安定しており、長期的に見て収益構造が読みやすいビジネスであることを紹介しました。

つまり、薬局は「独立=ハイリスク」というイメージとは裏腹に、実は投資として見ても、かなり堅実なビジネスだという話です。
薬剤師としてのキャリアも、独立という選択も、私の中では投資判断として期待できると考えています

 

2. 薬剤師資格は「高利回りの自己投資」

まず前提として、薬剤師になるという選択自体は、マネーリテラシーの観点から見ても、決して悪い投資ではありません。

薬剤師になるためには、高校生の時点で進路を決め、6年間、時間とお金を投じる必要があります。私立理系に6年間通った場合と、私立薬学部に6年間通った場合の学費差は、おおよそ300万円程度です。

一方で、薬剤師の年収は、一般的な理系卒業の就職先と比べて、年間で約50万円ほど高いケースが多い。単純計算ですが、この差は6年程度で回収可能です。
その後は、余分に投じた300万円が、毎年50万円ずつリターンを生み続ける構造になります。これを投資として考えれば、利回りは約16%。高配当株でも年5%あれば優秀と言われる中で、薬剤師資格は非常に効率の良い自己投資だと言えます。

奨学金が重い事実は変わりませんが、資格そのものは、十分に回収可能な投資です。
奨学金返済の残額は、過度に悲観する必要はありません。

 

3.給与だけじゃ余裕のない現実

それでも、「思ったより余裕がない」と感じた瞬間がありました。薬剤師4年目、結婚を意識し始めた頃のことです。

毎月10万円ずつ貯金できたとしても、年間で120万円。
結婚式、指輪、新婚旅行などを考えると、いわゆる普通の結婚でも300万円以上は必要になります。

このままのペースでは、3年かかる。
贅沢をしたいわけではなく、人生の節目にもう少し余裕がほしい。その計算結果を見たとき、私は「思っていたより年収上がらないな」と感じました。

 

4.増える仕事、変わらない給与

この違和感を、はっきり言語化できたのは、ある何気ない出来事がきっかけでした。

家族でハンバーガーチェーン店に行ったときのことです。
子ども連れの私たちに気づいたアルバイトのスタッフが、何も言わなくても、さっと子ども用の椅子を持ってきてくれました。とても助かりましたし、好印象でした。

その結果、「せっかくだし」と持ち帰り用にサイドメニューを一品追加しました。
店として見れば、売上は確実に増えています。しかし、そのスタッフの給料が増えることはありません。どれだけ気が利いていても、時給は時給のままです。

この構造には、どこか見覚えがありました。

私が勤務していた薬局でも、あるとき30人規模の介護施設への配達業務を新たに命じられたことがあります。業務量は明らかに増えましたが、誰も「よかった」とは言いませんでした。
「同じ給料なのに、仕事が増えただけ」。多くの人が、そう感じていたと思います。私自身も、そうでした。

 

5.努力を収入に変える「独立の道」

患者さんや施設の方から感謝されることはあります。薬剤師としてのやりがいも、確かにあります。

それでも、収入が直接増えるわけではありません。評価は制度で決まり、給与には上限があります。出世しようにも、上の席が空いていません。

価値を提供している実感と、それが報酬として返ってくる仕組み。この二つが、決定的に分断されている。

一方で、もし自分が独立し、自分の薬局を持ったらどうなるか。

同じように患者さんに喜ばれ、薬局の評判が良くなり、「他の薬もこの薬局でもらいたい」と言われるようになれば、それはそのまま自分の収入に直結します。

自分の判断と努力が、そのまま結果として返ってくる。この構造こそが、私が「経営者という立場」に惹かれた一番の理由でした。

投資家の視点で見れば、話はシンプルです。
リターンの上限を、自分で決められるかどうか。雇われている限り、上限は他人が決めます。独立すれば、少なくともその舵は自分で握れる。

私はこの構造に気づいたとき、初めて「独立」という選択肢を、感情ではなく投資判断として考えるようになりました。

 

6.おわりに

薬局経営には、もちろんリスクがあります。
ただし、自分で意思決定でき、努力と結果が直結し、仕組みとして積み上がる。

独立は、勇気の問題ではありません。感情論でもありません。数字と構造で判断できる選択肢です。

そのために次回からは、経営者として一番知っておかなければならないお金の部分として
「経営に直結する部分の売り上げや利益の構造」について書こうと思います。

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