独立開業のいろは IROHA
第1回 独立開業のパターン5つの紹介
はじめに
はじめまして。有限会社フレンドの瀬迫と申します。
私は現在薬局×本屋「ページ薬局」を含め、大阪府で3店舗の調剤薬局を経営しています。
新規開局、M&Aのいずれも経験していまして、このたび独立をお考えの方向けのコラムを書かせていただくこととなりました。
少しでもお役に立てるような内容をこれからアップしていきたいと思います。
1. 独立の5つのパターン
まず初回は、独立の5つのパターンについて触れていきます。
薬局を開いて独立したいと考えた際には
- 医療機関が新規開院するのにあわせて開局
- 医療機関の院内処方から院外処方切り替えに伴って開局
- M&A
- 面処方や在宅狙いで医療機関のタイミングに関係なく開局
- その他の特殊な事例
上記の5つに大別できると考えています。
では早速それぞれの具体的な説明に移ります。
2. ①医療機関新規開院とあわせて新規開局
1つ目は、医療機関の新たな開院にあわせて薬局も開局するケースです。
院外処方が主流になっている現在、新規で開院するならクリニックとしても近隣に薬局があるのかどうか、
ないのであれば出店してくれるところをどうするのかは気にするポイントです。
そして開院とあわせて薬局を開局する、このような流れも珍しくはないでしょう。
新規開局のメリットはなんといっても1から作りこみができる点です。
M&Aだと開局してある程度年数が経った薬局を受け継ぐのが大半ですが、新たにオープンする場合は何もかも自分できれいなものを取りそろえられます。
また売上のアッパーが決まっていないのも利点の一つです。
逆にいえば、M&Aに比べて営業権を除けば
初期費用がかかる、数字が読みにくいのがデメリットともいえます。
基本料にも影響しかねないため医療機関から開局日の指定を受けたということがないよう注意を払ったほうがいいでしょう。
3. ②医療機関の院内処方から院外処方切り替えに伴って開局
2つ目は、院内処方メインだったクリニックが院外処方に切り替えるタイミングで開局する場合です。
①で院外処方が主流と述べましたが、まだ院内処方のところもちらほらあります。
きっかけはさまざまです。
中でもクリニックの代替わりが契機となるのはよく聞くような気がしています。
新規開院と比較して売上見込みが立ちやすく、出店の可否も判断しやすい一方、
案件としてそう多くないのが実情ではないでしょうか。
4. ③M&A
3つ目はM&A。
独立するパターンだとおそらく一番多いと思われます。
新規―新規に比べ、すでにある数字をもとに検討でき、手間も考慮すると多くのものを引き受けられるのはメリットに感じられる方が多いはずです。
しかも新規の場合には損益分岐点を超えるまで耐えなければならない期間が存在しますが、
M&Aだとすぐに売上が立つのは大きな違いです。
資金面に目を向けるとこの点から①よりもM&Aのほうが手を付けやすいとも言えます。
その分、注意すべきはずばり案件の精査です。
黒字で楽々運営できるといった薬局が簡単に見つけられるのなら、誰も独立で苦労はしません。
後継者不在ならまだしも、何店舗もある会社の切り離しや整理といった話がはたして自分が経営者になってきちんと運営できるか否かは
見極めが必要だと感じています。
5. ④面処方や在宅狙いで医療機関のタイミングに関係なく開局
これまで述べた事例に該当しないのだと立地から面処方期待で開局する、
あるいは外来の処方せんではなく在宅に傾倒というモデルがあります。
薬局の店舗展開をする企業は上記の①から③のいずれも行っています。
そういう意味では独立を目論む一薬剤師に舞い込む前に大半が完結しているのが実情です。
後者の在宅特化ならそのようなところに割り込もうとしなくても済むとも言えます。
しかしながら、立ち上げ当初や採算が確保できるようになるまでは24時間対応を基本的に社長1人で対応しているのがリアルです。
在宅を積極的に行いたく、かつ体力面に自信がある方には適しています。
6. ⑤その他の特殊な事例
薬局出店はこれまで述べたパターンに大体が当てはまりますが、例外もあります。
既存の門前薬局があるけれどももう1店舗出店するなどといった運びもどこかで耳にした方もいると思います。
また割って入るだけではなく、一旦閉局した居抜きのテナントを利用して復活させて開局するといった案件もあります。
ただし特殊だけあって、それ相応の経験がないと1店舗目としては難易度が高いかもしれません。
7. おわりに
ご自身がどの経路から独立に至ろうとするのか、情報の整理にもなればとまとめてみました。
次回は薬局を開くうえで関わってくる代表的な「契約」を題材にしたいと思います。
是非来月のコラムもお読みください。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。