“ジム・パークはジョンソン・エンド・ジョンソンのCEOだったころ、職務時間の40%をJ&Jの「我が信条」を社員に伝えることに費やしたという。”
これは書き間違えではありません。では多忙極めたであろう大企業の最高経営責任者がなぜ理念の伝達に4割もの時間を割いていたのでしょうか。
理念に関連するワードとしてはミッション、ビジョン、パーパスと色々ありますが細かなことは一旦置いておき、これらを作り上げ、そして浸透させたほうがいいと実感させてくれる、あるいは学びになるのが『ビジョナリー・カンパニーZERO』です。
理念にこだわらなかったとしても儲かる企業はつくれます。しかしお金儲けだけが目的ではない会社にしたいのならば、理念の作成、さらには共有なくしては成し遂げられないでしょう。
理想の薬局像を整理してから動き出すのか、とにもかくにも薬局開局に向けて案件探しに奔走するのか。
本書からの一文を引用して今回のコラムは締めさせていただきます。
“「あらゆる偉大な企業、長きにわたって存続する企業を見るとそのレジリエンスは魅力ある理念に支えられていることがわかる。組織の成功を左右するのは資金力、組織、イノベーション、タイミングではなく、基本理念、精神、意欲だ」―IBM元CEO、トーマス・J・ワトソン・ジュニア”